『昭和残侠伝・唐獅子牡丹』(66年・東映)

DVDの再生不能リカバリで、どうにか回復した。

というわけで見ましたよ。

昭和残侠伝 唐獅子牡丹

昭和残侠伝 唐獅子牡丹

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • 発売日: 2003/01/21
  • メディア: DVD


内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
“昭和残侠伝”シリーズ第2弾。栃木県宇都宮の石切場を舞台に、縄張りを拡張しようとする左右田組と、卑劣な仕打ちに耐える榊組の未亡人と男の戦いを描く。高倉健が歌う主題歌『唐獅子牡丹』も大ヒットした。

内容(「Oricon GE」データベースより)
ただひたすら義理と人情に生きる男の姿を描いた、高倉健主演で贈る“昭和残侠伝”第2弾。出演は三田佳子津川雅彦ほか。

シリーズ2作目。第一作は終戦後の浅草が舞台だったのが、今回は昭和初期の宇都宮が舞台。一作目で池部良さんが「生は宇都宮…。」と言っていたけど、その名残だろうか?

物語:左右田組の若頭に目をつけられていた女と駆け落ちをした義兄弟を救うために、敵対する榊組の組長を切った渡世人、花田秀次郎。3年後、出所した秀次郎の前に、榊組組長の未亡人と子供が現れる。親分のいない榊組は石切りの利権を左右田組勢力から押され気味だった。秀次郎は罪の償いからか幾度も榊組の窮地を救うが、仇のすべてが明るみになった彼の前に、親方と旧知の仲だった三上圭吾が現れる。左右田組の一方的な圧力に、痺れを切らした秀次郎と圭吾は左右田組についに殴りこむ。

話の展開としてはギチッと型にはまった昔からあるような話だけど、未亡人に子供もいると、まるっきり『シェーン』と似てくる。でも仁侠映画でいう、義理と人情はこの作品でしか味わえないだろうと思う。そこは前作の方がよかったかもしれない。名セリフは、もちろん殴りこみに入った健さんの「死んでもらいます。」だろうけど、池部良さんの「~さん。どこに行きますんで?」「あっしは、ちょいと用足しに。」とかいいな~。

あだ討ちに向かう傘を差した二人に雪が舞う。そこで主題歌「唐獅子牡丹」の「義理と~人情を~秤に~かけりゃ~。」と来る。演歌だね~。美しすぎる。

それにしても殴りこみには、ハッパと拳銃持つのは池部さんで、 刀は健さんなんだよな~。前作では拳銃をチラつかせていたけど、本作では突然「あ、拳銃持ってる!」って気づいた。池部さんが登場するのが遅かったので、ラストの殴りこみのシーンまでが、情緒が高まらないんだよね。ほとんどを健さんと未亡人の三田佳子さんの関係が主なんだもの。