フジカP300 代電池

技術者でもない個人のカメラの分解修理は故障の一歩手前です。分解には緊迫したギリギリ感があって、「これ以上分解したら壊れるよな…。」などと考えて、未開のカメラ内部を開けてしまったがために壊してしまうという、人の判断基準を左右するなかなかスリリングな面白さがあります。今回紹介するのは個人的な補修作業であり、この記事を見て実践し、カメラの機構や撮影に問題を起こしたり、故障の原因になるようなことがあっても、当ブログはまったく責任を持ちませんので御理解下さい。 修理をしてみようと思う方はこの本が非常に参考になります。
ジャンクカメラの分解と組み立てに挑戦!

ジャンクカメラの分解と組み立てに挑戦!

  • 作者: 水滸堂ジャンクカメラ研究室
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2005/10/28
  • メディア: 大型本
最近の電子機器の塊みたいな製品は素人の修理は到底無理。でも、ある時代のアナログの機構の製品だと、少しの知識で修理できてしまったりするものです。ジャンクワゴンにあった数千円のカメラでも、ちょっとした修理で機能を蘇らすなんて素敵じゃないですか。 もちろんお店任せにするのが悪いと言っているのではないです。新品で買ったカメラを何年も愛用していて、自分で修理して壊してしまうなんてことがないためにも、お店に任せることは重要です。今回は中古品で買った千円程度のカメラ、貴方の持ってるカメラと、僕のカメラ、同じ価値でしょうか?お店に任せたほうが無難です。 今回は露出計を動作させる為に、現在生産されなくなった2.6V水銀電池の代わりにLR44電池1.5Vを二個つなげて3Vのボタン電池作ろうとしています。もちろん露出計に、2.6Vの代わりに3Vの電流が流れるのですから負荷がかかるのは当たり前。故障の原因になるのでまったくお勧めはしません。 ボタン電池.JPG LR44電池2個 + 高さ調整用にアルミホイルをペンチでギュウギュウに固めて作ったスペーサー(アルミももちろん通電するだろうけど、少しは抵抗もあるのかな?ボルト、ナットで作る方がいいと思う。) これにボールペンの握る所のラバー(電池径に合ったゴムホースを使ったほうが綺麗だろうけど、その辺にあったものです。)でこの三つを繋げて固定。 完成。カメラに入れてみると、動きます。 中古で買ったP300の露出計は壊れていないようです。明るい暗い場所を向ければ針がちゃんと動きます。 電流・電圧計でチェックもしていないですけど、撮影は問題ないようです。あくまで個人所有のカメラですから。