旧市街 その2 バルバカン
旧王宮から北へ行くとレンガ造りの城壁が続く。
バルバカンの途中にあるワルシャワ蜂起の小さなモニュメントがある。蜂起に参加したレジスタンスの中には女性から子供も含まれていたという。この子供の像は大きさの合わないヘルメットに短機関銃を携えている。戦わざるをえない状況の中、小さな少年まで参加した戦いを悲観してか、勇気を表したものか、ポーランドの歴史の悲惨さを表している。旅行中に絵葉書を買ったがその中にも10代ぐらいの少年兵の姿が写っている。
蜂起の戦闘による死亡はワルシャワ市民だけで22万人にもなる。
ウィキペディア『ワルシャワ蜂起』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AF%E8%9C%82%E8%B5%B7
西から米英連合軍の進撃の期待、東からソ連軍の攻勢への期待もあったがソ連軍の進軍ストップでパルチザンのみでドイツ軍と戦う羽目に陥った。
政治利用したいソ連は反共分子の粛清と言っていいほどの作戦。ドイツ軍は犯罪者で構成した部隊やカミンスキー旅団を投入して虐殺、略奪を繰り返したという。
バルバカンの塔。
ここから旧市街地区。大戦後、破壊された街並みは現存する写真からワルシャワ市民がコツコツと直していったもの。