尾瀬の旅 その4『どこまでも』

その4です。木道と湿原の道がとてもきれい。

木道を歩いていると度々設置されているのが、この熊避けの鐘です。面白半分で叩いていきましたが、これが割と重要なのです。歩いていく先で聞こえるのは、なかなか風流でした。トンカチで叩くのですが、音は「カーン」という音でした。

ヨッピ橋。アイヌ語が語源のようですが、アイヌ文化はなにも北海道だけではないと説明してくれました。




まるで絵画の世界。実際ここで水彩画を描いている人もいるとか。絶景ポイント。

木道の工事現場。木道の木は耐湿性のある唐松で10年ぐらい持つそうですが、痛むと新しくしないといけないです。木材はヘリで工事現場付近に運ばれます。

これが歩荷さん。木道を歩いていると、小さな木板が木道から外れて、地面に置いてあるところがありますが、そこが歩荷さんが特別に休む場所。ルールとして、歩荷さんに遭遇したら、声を掛けない。(呼吸が乱れて疲れるから。)後ろから来たら、道を譲る。です。ネイチャーガイドさん曰く「日当いくらになるかは分からないが、相当貰っているんじゃないか。」と言っていました。山小屋の飲み物が高いのはそのためなんです。


下の写真から思い浮かぶタイトルは『山小屋一直線!』。でも一キロぐらい先です。

ここからは檜枝岐(ひのえまた)小屋付近の山小屋の写真です。山小屋の建築は頑丈そうでカッコいい。

檜枝岐小屋で昼食休憩の後は、木が生い茂る地帯になりました。もうここからは開けた湿原はなく、尾瀬沼へ行きます。

この木は根っこが下に伸びないで、広がるようになっていたので自然に倒れてしまったものです。壁のように倒れている根っこの高さも身長をはるかに超えています。

本当に少なかったのがこの『水芭蕉』(写真中央)。水芭蕉の花は5月~6月でもう咲いてなかったです。小さな花かと思いきや、葉っぱは30~40cmぐらい?結構大きいです。白く見えるところは実は花ではなく花弁なんだそうです。

これが尾瀬沼。湖と沼の違いは、沼が水深5m以下の事をいい。湖が5~10m以上で、直接海と連絡のない静止した水塊。ここで足を突き出した死体を思い浮かべる人は『犬神家の一族』の影響大です。あれは那須湖が舞台。

左に写っているのが最後に泊まる長蔵小屋です。

長い廊下です。昭和どころか明治~大正時代の面影さえ残るレトロな雰囲気です。各部屋には障子で仕切られているぐらいです。

長蔵小屋で一泊して次の日、帰りました。最終日は小雨が降るあいにくの天気でしたが、おぼろげに見える沼は幻想的できれい。大清水までは普通の山道にもどって8キロほど。前日は17キロも歩いた。

とんで上毛高原駅のMAX E-4系。ブレています。この二日後に中越沖地震でこの上越新幹線が運転見合わせと聞いたときは驚きました。

そんなこんなで親子二人の尾瀬の旅は終わります。尾瀬でリラックスできたのは、本当によかったです。尾瀬は美しいところだなと感銘を受けました。撮影した写真の枚数も24枚撮り7本で168枚とすごい。いい夏の思い出になりました。