『ファンタスティック・プラネット』(73年・チェコ=仏)

BS2の特集でやってたみたいですね。
う~ん。ファンタスティック(幻想的)ではあるけど…。

ファンタスティック・プラネット

ファンタスティック・プラネット

 

 

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより) S・ウルの名作『オム族がいっぱい』を基にしたSFアニメ。巨大生物に支配され、人間が虫けらのように扱われている惑星での出来事を描く。カンヌ映画祭特別賞受賞。

 巨大なドラーグ星人によって人が支配された星で、ペットとして飼われていた主人公がドラーグ星人の知恵と技術を盗み、反抗するまでを描く。

こう70年代って、ヒッピーだとか、世界平和だとかが叫ばれて、こういうSF映画で新しい試みというのがなされていたんだろうなと思う。この作品も、どこかガランとしたような空間で、冷たくクールな感じがする。静かで、感情表現も簡略化したような実験的な映画のような気もする。『猿の惑星』とかよく似ているかも。

ドラーグ人の衣装とか、学習機のような便利な機械とか、ナレーションの挿入とかフランス映画っぽいんだな。あの赤い目をした青いドラーグ星人は怖い。

キャラクターも、大昔の西洋の本の挿絵みたいな陰影の濃い描写で、リアルなのが強烈なんだな。男はごっつい野生人みたいだけど、女のキャラクターがエロっぽい。