『新 仁義なき戦い』(74年・東映)
「狙ろうとる方が強いんじゃけえの。」
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
深作欣二監督、菅原文太主演による「仁義なき戦い」の続編シリーズ第1弾。財力と暴力で呉を席巻してきた若頭・青木によって窮地に立たされた山守組長は、仮出所した三好に青木暗殺を促す。だが、三好は自らの野望のために、青木打倒に燃え上がる。
おっと、文太さんが続いてしまった。
先日間違えてシリーズ第二弾を借りたけど、一作目と物語に関連性はない。舞台はまたも戦後の広島のヤクザ社会を描いている。ちょっと違うのは冒頭に「これはフィクションです。」とタイトルが付いたこと。それじゃあ「実録」じゃあないじゃないかと思うけど、元々小説から生まれた映画だけあって、広島ヤクザ=山守組はそのままで、まったく新しい話になっている。山守組々長の金子信雄のハマリ役は前シリーズとおんなじ。その憎たらしいキャラクターに一見の価値ありだよ。ほかの幹部は役名を変えて登場している。BGMが前シリーズに戻った。やっぱりパララ~ンでないと。
殺した幹部の葬式に仕掛けた側が参加するという世界。会話の中に悪意みなぎるピリピリとした空気がすごい。