『都会の夢』(08年)
『都会の夢』
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ようやく観れました。高木氏初の長編劇場公開作品。画像は無断転載かな?
観終わった後は色々と考えさせられる深い映画だなと思った。しっかりとした物語性ある群像長編物だ。晴れた空はエンディングだけだったような気がするが、(←これ間違い。病室のシーンとか他にもあった!)それが昼でも建造物によってどこか暗い都会の、悪夢から覚ましてくれたような気がする。(つまりは夜のシーンが多いということ。)難しいテーマに取り組んでいて、登場人物の関係とかセリフの意味することなど、なるほどな~と思ってしまうシーンが多かった。都会の闇というのか「不」の部分を冷静に観ていたような気がする。
都会に生きる人たちはネットカフェ、携帯、バイトに金にことを利かせてなんとか生活をしている。
僕はネットカフェも、携帯を活用して派遣バイトもしたことがない。ニュースが伝えるそんな人たちが世の中意外とにいて、生活してるんだってことに驚かされていた。
映画の中の登場人物は問題を抱えている。自分の抱えた様々な問題も他人から見て発見することは出来ない。都会の中でもそういった問題は表面では問題ではなく、個人の問題で暮らせていけたらそれでいい。ネットカフェも設備やサービスが行き届いていると、寝泊りもできてしまう。
描いているのは若者達なんだけど、これは青春映画か?と言われるとそうじゃない。どこか大人な雰囲気。
主人公2人のキャラクターは問題ないけど、抱えている問題がらしく見えないのは少し残念。
驚いたのが小林政善くんの演技。助演の立場ながらも存在感がすごい。
劇中、チョップリン小林さんの着るジャケットが僕が気に入ってる軍物ジャケットと被ったのは偶然だよね。笑)