『10ミニッツ・オールダー/人生のメビウス』(02年・独=英)

原題『TEN MINUTES OLDER:THE TRUMPET』 劇場公開時タイトル『10ミニッツ・オールダー/人生のメビウス』 ビデオタイトル『10ミニッツ・オールダー RED』
『時間』をテーマに世界の巨匠たちが10分間で表現するオムニバス作品。『トランペット』 7作品 幾つか専門学校で観た作品があるんだよな。ずいぶん久しぶりでタイトルもすっかり忘れていたけど。 『人生のメビウス』【収録作品】 ●アキ・カウリスマキ / 『結婚は10分で決める』 アキ・カウリスマキはなんか好き。徹底的にセリフがないようで何かしら意味がある。突拍子もないことでも「なんで?」とは思わない。なにかストイックなものすら感じる。 ●ヴィクトル・エリセ / 『ライフライン』 この人にとっては一見普通に物を撮っているに過ぎないと思うけど、観ている方は光だの影だの演出だのと難しく観ているような気がする。10年ぶりの新作だと聞くけど、もっとたくさん撮って欲しい人だな。 ●ヴェルナー・ヘルツォーク / 『失われた一万年』 ドキュメンタリーは余り観ない。映像が貴重だと思える瞬間が本作にはある。 ●ジム・ジャームッシュ / 『女優のブレイクタイム』 独特の空気を表すのにこの人は特殊だ。本作はリアルタイムの10分間なので登場人物の動作に集中して観れたような気がする。この登場人物の『10分の時間』を感じた作品。 ●ヴィム・ヴェンダース / 『トローナからの12マイル』 アメリカを感じる作品だと思うけど、少々ワザとらしい感覚がする。 ●スパイク・リー / 『ゴアVSブッシュ』 社会派ならこの人だね。この時の大統領選の問題とその後の政権の問題は今後も提訴も罪にもされないのか? ●チェン・カイコー / 『夢幻百花』 ワザとらしい感じがしたけど、変わり行く時代を感じるのは万国共通ということを感じた。登場人物の狂人は使い方は難しいなと感じた。 個人的に好きなのはアキ・カウリスマキヴィクトル・エリセジム・ジャームッシュの作品でした。