『十三人の刺客』(10年・東宝)

「預かったそち達の命、使い捨てに致す。」

http://13assassins.jp/index.html

物語は省きます。

感想:今、ノリに乗ってる三池崇史と豪華多彩な俳優陣にアクションありで、さすがの娯楽映画といった感じでまったく退屈に思わなかった。若手芸能人のデビュー記念映画とかそんなものではなくて実力派俳優の骨太な映画として楽しんだ。63年のリメイクだそうだが、ラスト50分に及ぶ13対300人の殺陣アクションは本作が最大最長記録になるのは間違いないようだ。主に翻弄される侍たちの悲哀といった感情の部分は少々薄いといった印象。サムライたるべき理想なんかを感じた。

そのラストの舞台となる宿場町も約2億円を賭けて見事に再現。ちょっと行ってみたくなる規模の大スケールでこれはすごいと思う。

ただちょっとグロテスクなシーンが鼻についたというか目に付いた。これは最近の映画全般に言えることだと思うけど、節操がないというのかちょっとな~。三池さんならなんとなくわかるが。

敵役の吾郎くんだけど悪役が残虐非道なキ〇ガイみたいに描くのはちょっと。これもすきずきがあるだろうが、なんとなく相手の気持ちも分かる程度の表現ができないものだろうか。