『テルマ&ルイーズ』(91年・米)

「こんなに目が覚めてるのは初めて…」

<キャスト&スタッフ>

 スーザン・サランドンジーナ・デイビスマイケル・マドセンブラッド・ピット

監督・製作:リドリー・スコット、製作:ミミ・ポーク、脚本:カーリー・クォーリ

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)

スーザン・サランドンジーナ・デイビス共演のロードムービー。ドライブ旅行に出掛けた平凡な主婦と中年ウェイトレス。ところが道中で男を射殺してしまい、警察に追跡される。

最近アメリカ映画観てなかったね。この映画はなんていうのかすごいアメリカっぽさが感じられる。アメリカ人の旅する心というのか。

平凡な主婦ルイーズ(ジーナ・デイビス)とウェートレスのテルマスーザン・サランドン)は親友同士。テルマはルイーズより年上でおばさんになりかけた頃、最近長年付き合った彼氏と別れたばかり。ルイーズは若くして結婚し、父親のように束縛する夫との生活にうんざりしている。アメリカ映画で面白いロードムービーの要素が魅力的な映画。女性2人が主人公の日常を忘れさせる旅というのが珍しい感じもする。

アメリカ映画は暴力やセックスがかならず入ってるけど、この映画の主人公はそういった荒くれものとは違う保守派な人だということに注目。最初にオープンカーにありったけの荷物や服を積んで、準備万端で出かけるんだけど(そこが保守派)、男を撃ち殺して警察に追われていくうちに、だんだんと服装も化粧もキャラクターも変わっていく姿が爽快なんだ。着飾らないでワイルドになっていくその姿はファンキーだよ。人間見てくれが大切ではないというのがわかる。

ブラッド・ピットが若くして出演しているのにも注目。カウボーイハットにジーパン姿でアメリカンな服装が実に似合う。役柄通り、軽そうな男を熱演してる。